2017年2月1日
鞍馬寺
リリちゃん久しぶりの遠出だよ。今日は京都の鞍馬寺に来たよ。2月の平日でしかも朝8時だからなのかな?鞍馬寺前は人がまばらで車も簡単に停められました。広大な駐車場がある大型観光スポットのイメージだったんだけど、思いの外こじんまりとしてるねというのが第一印象。まずは登り口のところで記念撮影。今日は山登り必至なのでカートじゃなくてご覧のとおりバッグに入って出発だよ。カイロを挟んだ毛布を敷いてあるのでバッグはポカポカ床暖装備だよ。
(【ご注意】以降文中の歴史等にかかわる記述は家来のあてにならない知識をもとにしているのでちゃんとした資料で確認して下さいね。)
山門(仁王門)です。ここが入り口(料金所)になります。猫ちゃんの入場もOKだよ。(もちろん建物の中はダメでケーブル乗車もダメだそうです)
門を入ったところから石段がはじまります。最近京都地方の大雪のニュースを見たので、もっと雪がいっぱいかなって思っていたけど、階段部分はほとんど溶けています。これなら私も歩きやすいかな。
ここは石段を上ったところにある普明殿という建物です。私達は入らなかったけケーブルはここから乗るみたいです。
歩いて登る覚悟を決めてこれから山の上にある本殿を目指します。通っていく「九十九折参道」という参道は、清少納言が 「遠きて近きもの、くらまのつづらをりといふ道」とかつて書いたという道らしいです。家来の足にはきついかな?少し進むと道の右側に「放生池」という池が見えてきます。放生池は捕らえた魚などの生き物を逃がすためのものだそうで固有名詞じゃないらしいよ。
池から少し上ると吉鞍稲荷社がありました。このあとでもそうだけど鞍馬寺はお寺なのに神社や祠がたくさんあったよ。さて私もそろそろ散歩しようかな。
吉鞍稲荷社からしばらく歩くと由岐神社に着きます。大きな杉の横の石段を上ることにします。
由岐神社の拝殿に到着しました。有名な「鞍馬の火祭」はこの神社のお祭りだそうです。ケーブルに乗れなかったかわりに、いろいろな名所名籍に立ち寄れるので歩きでよかったなと思いました。
バッグから出て私も歩くことにしました。こういう山の中の一本道を歩くのは得意だよ。
家来「リリちゃーん、リードの紐が取手にからまってるから、ちょっと待ってね。」私「平気、平気。」とぐんぐん進みます。
だんだん高いところまで上ってきて麓が小さく見えるようになったよ。
ここが「中門」です。「中門」ていうぐらいだから本殿まであと半分ぐらいのとこまで登ったのかな?
「中門」をくぐってからさらに登ります。家来はすでにバテ気味。ちゃんとついてきてね。
ここはケーブルの「多宝塔駅」からの道に合流するところ。「多宝塔」にも行ってみようかなとは思ったけど、まあ帰りでもいいかなって思ってやめておきました。(結局、ここには帰ってこなかったんだけどね)
分岐点を後にして本殿めざして山道をさらにのぼり、とうとう長い石段の下に到着したよ。この上が本殿かな?(右に見える建物は「転法輪堂」)
長い石段を休み休み上り、やっと本殿の前に到着。家来が手水舎でお清めをします。冷たそうだから私は遠慮しておくね。家来は私の分まで身を清めてね。
ここが「本殿金堂」です。季節と時間のせいか、ほとんど人がいなくてちょっとさびしいくらいだったよ。ということで大胆に記念撮影。
本殿の敷地からは周りの景色がよく見えます。見晴らしは最高だよ。
本殿の右側にある「閼伽井護法善神社」です。水の神様をお祀りしてるそうです。
本殿の左側には本坊(「金剛寿命院」)があります。
本坊の右側に奥の院に続くという石段がありました。博物館もあるらしいのでここを上っていくことにします。
残念、「霊宝殿」(鞍馬山博物館)は冬季中休館でした。
「霊宝殿」(鞍馬山博物館)の向かいにある、移築された与謝野晶子の書斎「冬柏亭」です。何故ここにあるのか気になる方は他の資料で調べてね。(やや複雑な経緯があるみたい)
この門から先が奥の院に続く山道です。「熊さんが出た」っていう注意書きがあるけど、熊さんたち今は多分冬眠中じゃないかな?それに私だったら熊さんに負けないしー。家来と相談の結果この先まで歩いていくことになったよ。
山道を少し進んだところにある史跡「息つぎの水」。牛若丸が途中で息つぎのために飲んだ場所だとのこと。家来もここでお水を飲んだよ。
山道が険しくなってきました。でも歩く場所に雪が残っていないのが家来にとって救いです。ここから私はずっとバッグの中。前がよく見えるのでカートに乗っているのとそんなに変わりないよ。バッグを下げて歩く家来は大変みたいだけどね。
屏風坂の地蔵堂。
ここが史跡「背比べ石」。牛若丸が鞍馬を出て平泉に向かうとき名残を惜しんで背比べをした石だそうです。この石と同じくらいの身長だったってこと?
「木の根道」という道に分岐するところにきました。一旦本道からそれるけど、この道を行くと大杉権現社に出て、そのあとまた本道と合流すると書いてあります。この道を進むことにするよ。
雪が残っているけど、木の根が滑り止めの役割をするので思ったより歩きやすいって家来が言ってるよ。やがて進んだ先に「大杉権現社」が見えてきました。
大杉権現社を見た後、木の根道をさらに進むと、ふたたび奥の院参道の本道に合流します。そこから先に進むと「不動堂」が見えてきました。
ここが「不動堂」だよ。中に最澄が彫った不動明王があるとのこと。
そこから少し行って上ったところにあるのが「義経堂」です。
「義経堂」には奥州から帰ってきた義経の魂が「遮那王尊」として祀られているのだそうです。
「義経堂」をあとにし、さらに進みます。そしてここが「魔王殿」。鞍馬寺の建物としてはここが最後のようです。この先をいくと貴船神社側からの入り口、西門に至るとのこと。「ここまで来たのだから」とこのまま貴船神社まで行くことに決めました。
山道を貴船神社目指して歩きます。「魔王殿」を過ぎてからは急な下り坂が続きます。
やっと下の方に道が見えてきました。鞍馬寺と同じように貴船神社も高いところにあると錯覚していた家来。山の上のルートから行けば、また下から登る苦労が省けるのではと甘い考えをもっていたようです。最初は同じ道を帰るつもりでしたが、急な登り坂を上らないといけないので、家来は途中からその考えを捨てたようです。
ここが貴船神社側からの入り口。途中、鞍馬山方面に上っていく人とすれ違ったけど、「ここから登るのたいへんだよ〜。」そんなことを見越してかどうか、入り口にはお金をとる係の人はいなかったよ。
貴船神社
さて、下の道に着いたところで今度は貴船神社を目指します。旅の出発時点では別々の目的地として考えていたんだけど、成り行きでこうなっちゃいました。
道の標識を見ると貴船神社は川沿いのこの道をしばらく行ったところにあるようです。ここもまだ人影は少ないみたいだね。
しばらく行くと貴船神社、本宮への上り口に到着しました。
鳥居の横の石碑のところで記念撮影だよ。
本宮に行くにはこの石段を上る必要があります。でも、鞍馬寺にくらべたら全然たいしたことないと思うよ。でも、私はもうお散歩するのやめたよ。だってバッグの中のほうが楽ちんで暖かいんだもん。
石段を上ると本宮の建物があります。グッドタイミングだね。神社に入ったらちょうど神事が始まるところだったよ。
神事を真剣な目で見ている私。猫ちゃんだって神聖な行事だってことはわかるんだよ。ここは龍船閣という建物。一見、ただの休憩所みたいだけどね。
この建物が本殿です。このあと家来とお参りしました。
お参りをした後、上ってきたのと反対側の石段を降ります。降りたところにあった小さな橋で記念撮影。
木船神社には本宮の他に結社(中宮)と奥宮があるようです。道を奥の方に進みそれらを目指します。
奥宮にむかう道中では清冽な川の流れと雪景色とがあいまった素敵な景色が楽しめます。私もバッグから顔を出して楽しんだよ。
途中、結社(中宮)の横を通り過ぎ、奥宮の近くまでやってきました。これは奥宮の手前にあった樹齢千年の「相生の大杉」です。
ここからが奥宮です。雪がかなり残っていて歩くのがちょっと大変そうだよ。
「つつみケ岩」。とくに言われはないらしいです。
奥宮の「神門」です。
本殿、拝殿があるところまでやってきてお詣りしました。写真は拝殿を後ろから見たところだよ。本殿の写真は家来が撮り忘れました。
これは「船形石」。航海安全の石だそうです。
奥宮詣りを終え、元きた方向に戻ります。ここが途中にある「結社(中宮)」の下です。ここに行かなかったのは、家来がもう石段をのぼりたくないっていったから。情けないね。
これから帰路につくことにします。最初はタクシーになるかなって思ったんだけど、どうやらバス停や鉄道もそう遠くなさそうなので家来の健康のために歩くことにします。そもそもタクシー停まってないし。
貴船川に沿ったこの道、途中に見どころもあるようです。なにより雪景色がきれいだよ。川の向こうにあるのが「烏帽子岩」。茅ヶ崎のとかかなりスケールがちがうし、そもそも形からきた名前じゃないみたいだけどね。
ここはホタルの名所だそうだよ。またいつかその頃に来られるといいな。でも家来は蚊が苦手だからな…。
そして無事に叡山電車の貴船口駅に到着。わりと何もないところにポツンとあるというのが印象だよ。ここから電車に乗って車の置いてある鞍馬方面に戻ることにします。
ホームで電車の到着を待ちます。電車に乗るのは一昨年の冬の京都の地下鉄以来かな?ちょっとドキドキ。
電車は空いていたので余裕で座れたよ。鞍馬駅へは一駅だけだけど冬の車窓を楽しんだよ。
そして、あっという間に鞍馬に到着。
鞍馬駅前の天狗さん。雪でお鼻が折れたのはテレビで見たので知ってたよ。それを見たのが今回の旅のヒントでもあったんだけどね。お鼻のない天狗さんは希少価値なのでしっかり記念撮影。でも早く治療が終わるといいね。
これが鞍馬駅の全景。このあと駅前のお店で家来はニシンそばを食べ、そして京都への日帰りの旅の帰路につきました。じゃあまたね。